建立当時、他の業者様が建てられたそうですが、石の汚れや傷みが目立ってきたことと、高さがあるため地震などに備え、耐震工事をされたいとのご依頼でした。
今回のように、昔建てられた墓石は現在と比べ高さがあり、その割に耐震工事がしっかりとなされていない場合があります。
現在の墓石をひとつずつ丁寧に取り外し、最終的には基礎部分も更地の状態に。作業を通して初めてわかったことは基礎部分の傷みがかなり進んでいたことです。このように、見た目は立派でも、基礎部分に不安が残る墓石は少なくありません。
基礎工事を行います。写真は組み上げた基礎部分にセメントを流し込んだ状態です。
基礎部分です。石と石の接合部分には耐震用の金具をきっちりと取り付けます。
リノベーション完成です。高さを抑え、スタイリッシュで堂々とした印象の墓石に生まれ変わりました。
古い墓石は現代の技術のような正確性に欠ける分、構造上耐震などに不安があります。
今回のリノベーションでは、基礎部分・下段・中台までを新しいものに替え、上台と墓石はそのまま以前のものを設置しました。納骨スペースを以前よりも広く確保し、将来を見据えた拡張性のある作りを意識しています。
※写真は、配筋済みの基礎部分です。大場石材は特にこの「基礎」に重点を置いています。
基礎の上に、下段、中台を組み立ていきます。
耐震にも配慮し、大場石材では「コ」の字型の中台を使い、耐震接着剤や金具でしっかりと固定していきます。
中台の上に上台と墓石を設置し、組み上げが完成しました。全体の掃除を済ませ、中台の正面部分から納骨を行います。
納骨が済んだら、中台の正面に水鉢で蓋をし、花立て・香炉を設置して完成です。
今回は水鉢・花立て・香炉は新品のものに取り替えました。
昭和3年にご先祖様の三百年忌を祈念して建立された墓石ですが、傷みがあり若干敷地からはみ出している為、大規模な改修を行うことになりました。
一度全てを撤去し専門業者による基礎打設を行いました。
天板一枚あたり約320kgある墓台を設置しました。かなり重厚感があります。
また左右に通風口を設けて納骨堂の風通しを良くしました。
会社内の工場スペースで、文字彫刻を行いました。
接着剤とステンレス金具・アンカーにて耐震性向上につとめています。
古い墓石も一部残し、本体その他は愛媛県産伊予大島石にて施工しました。
納骨の際、収蔵スペースが狭く今後に不安を抱えていらっしゃいました。
また、後方のレンガ積みも倒壊の恐れがありました。
お墓を取り外し、後方フェンス工事が終わった後に新たに基礎工事を行いました。
45センチ×45センチの収蔵スペースを確保。重厚なコンクリート台座は見た目にも安心感を与えてくれます。