平成30年2月 日本石材産業協会静岡支部研修
讃岐弘島へのアクセスは四国側からのみで、丸亀港よりフェリーで1時間ほど(江ノ浦港まで約45分、青木港まで約70分)のところにあります。
北木島へは本州側から、笠岡の伏越港よりフェリーで約50分です。
青木石(別名:弘法大師の石)
香川県丸亀市広島町の讃岐広島心経山にて採掘
讃岐広島…平安時代末期(にて採掘1185年ごろ)に平氏残党が住み始める
鉱物名…黒雲母花崗岩
採石場数…14場(開発登録事業者数8社)
※昭和42年には採石場数68
いわれ…若いころの空海が山頂付近の岩場で修業
採石の歴史…16世紀末、豊臣秀吉が大坂城築城の際に小豆島より石を調達。その後、瀬戸内海を抑えていた3水軍のひとつ塩飽(しわく)水軍に命じて讃岐広島でも石を切り出したのが始まり。
産地として発展…江戸時代後期に青木石の灯篭を北前船(船員の多くが塩飽諸島の人間)の重りに活用。東北にも販売。
戦後の高度成長期には歩留まりがよく高品質であったことで圧倒的シェアを誇った。
北木石
岡山県笠岡市の北木島
北木島は縄文時代から人が居住していた。
鉱物名…黒雲母花崗岩
採石の歴史…(青木石と同じように)16世紀後期に豊臣秀吉が大坂城築城に用いた。
明治28年に我が国初の石丁場組合が設立。最盛期には127カ所で採掘(平成30年現在2か所)
使用実績
◆大坂城桜門(龍石・虎石)1629年
◆靖国神社大鳥居1933年…受注当時の北木島村長末裔が現在採掘している。大鳥居製作者の末裔も同地で石材加工を続けている。